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英語に自信がないを終わりにする

英語を勉強するにあたって「継続は力なり」ということを改めて考えてみる

約 7 分

継続は力なり」という言葉は昔からいわれていて、英語学習についてもこの言葉に励まされながらがんばっている、という方も多いのではないでしょうか。

今日は私の考えを、この言い古されたことわざに絡めて改めてお伝えできればと思います。効果的な英語学習のために、「何を」継続すればいいのか、そして「どう」継続すればいいのか。この2点についてまとめました。

「何を」継続するのか

外国語を身につけようと思ったら、一朝一夕ではなかなか難しいものですね。継続することは、とても大切です。継続することこそが実力となっていくのだと、やってみて実感します。でも、とにかくやみくもにやってみればいいのでしょうか。そんなことはありませんね。まずはじめに、「何を」継続するのかということについて考えてみます。

その1 継続すべきは「語彙・表現の学習」

英語学習には2つのフェイズがある
 ~ まずは文法を終わらせる!~

英語学習には、2つのフェイズがあります。このことはあまり意識されていない方が多いのですが、2つフェイズがあると考えるべきでしょう。第1フェイズは、「文法の学習」の段階です。第2フェイズが「語彙・表現の学習」だといえるでしょう。この2つは、はっきりと分けて考えなければなりません。

もちろん、はじめは第1フェイズと第2フェイズを同時進行で勉強していくことになるでしょう。でも、「文法の学習」には、必ず終わりがきます。そして、継続することで力を発揮するのは「語彙・表現の学習」の方なのです。

文法とは、その言語の枠組みを作っているルールのことです。ルールが無限にあるということは、ありえません。文法は有限であり、必ず終わりがあります。その終わりが来るまではきちんと継続して勉強しなければなりませんが、いったん覚えてしまえばそれで済むことです。必ず終わらせましょう。また、習うのであれば、終わりを意識して教えてくれる先生から習いましょう。

文法が有限であるのに対し、語彙と表現の勉強に、終わりはありません。英単語の数は、もちろん無限にあるわけではありませんが、たとえ母語だとしても、すべての単語を知り尽くしている人などいませんね。きっと、いつまで経っても知らない単語がなくなるということはありません。そして、表現力は、常にブラッシュアップし、磨きをかけていくべきものです。

間違えてはいけないのは、「継続は力なり」だからといって、延々と文法の勉強を続けてはいけない、ということです。文法の勉強を継続するのは、終わるまでです。穴を残さないよう、きちんと身につけましょう。実は、それが終わってからが、本当の「継続は力なり」なのです。

その2 大切なのは「復習」

勉強しても勉強しても伸び悩んでいるという方は、実は復習を怠っていることがほとんどです。新しいことをどんどん勉強していくのは大切なことですが、それ以上に効果を発揮するのが「復習」です。どんなにたくさん新しいことを勉強したとしても、それを忘れてしまったら、使える語彙としてきちんと定着していなかったら、残念ながら、なにも勉強しなかったのと同じことなのです。

何かを勉強したら、定着するまで復習する。これがとても大切です。個人差はありますが、「3歩進んで2歩下がる」式の「返し縫い」を繰り返すことが、語学の習得には必要だといえます。もしあなたが「勉強した量に対して伸びを感じない」とお思いなら、復習中心にシフトしてみてください。きちんと定着しているか、記憶の引き出しがすぐ手の届くところに配置されているか。それを意識して、復習を継続しましょう。

目的は「勉強すること」ではありません。「できるようになること」です。できるようになるまでは、何歩でも、何度でも、後ろに下がればいいじゃないですか。そうして一歩一歩進んでいきましょう! 定着するまでやらないままでは、けっきょく前進したことにはならないのです。これが最短距離だと信じて、「返し縫い」していきましょう!

「どう」継続するのか

毎日の学習にまさるものなし

「どう」継続するのかということだったら、とにかく毎日勉強すること。英語から離れないこと。これに尽きます。英語を自由に話し、使いこなせるようになりたいとなったら、毎日やる、これが鉄則です。

毎日やる。そして、継続する。仕事をしながら、学業に励みながら英語もマスターしたいとなったら、毎日やるのは大変ですね。でも、最短距離を走りたいのなら、間隔を空けずに学習することが大切です。

エビングハウスの忘却曲線

忘却曲線間隔を空けないことが大切、というのには根拠があります。「忘却曲線」というのは有名ですから、みなさんも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。詳しくはウィキペディアやその他の資料で見ていただけると思いますが、簡単に言うと、「間隔を空けずに学習すると忘れにくくなる」ということです。

この図によると、復習を一度もせずにおくと、1週間後にはほとんど忘れてしまう(赤い線の右端)ということですね。これは、私の肌間隔とも一致しています。週に1回のレッスンの生徒さんが復習をしてこなかった場合、かなりの率で、なにをやったか忘れていらっしゃいます。そして、もう一度同じことをするために、かなり時間がかかります。同じ週1の生徒さんでも、しっかり復習をしている方は、その限りではありません。念のため必ず復習はしますが、サラっと話すだけでよいので、せいぜい2~3分で復習はおしまいです。

間を空けずに毎日続けることは、確実に記憶していくために有効です。せっかく勉強したことを忘れてしまっては、やらなかったのと同じことです。記憶が定着するまで、しっかりと続けましょう。

1回あたりの負担を少なく

毎日毎日2時間も3時間も勉強するのでは、勉強を中心にできる学生でもない限り、継続するのは難しいですね。でも、上に挙げたとおり、毎日復習をしっかりしていれば、1回あたりの時間は短くても、かなり覚えることができます。

文法や語彙の復習も、発音などの練習も、1回あたりにかける時間は、実は5分程度で充分であることがかなりあります。たとえば、私の生徒さんはボキャブラリービルディング用のノートを作ってもらっていますが、そのボキャビルノートをながめるだけで、復習になります。書いて終わりにせず、何を書いたか見返して、復習する。見直すだけですから、5分程度で終わらせることができると思います。毎日やれば、これだけでも十分な効果があります。

覚えるべき項目をまとめたものを、すぐに見られるようにしておくことはとても大切です。例えば、ノートをリビングのテーブルの上に出しておく。または、ノートにせずに、紙に書いて、自分の部屋のドアやトイレなど、必ず目につくところに貼っておく。貼る場合は、目の高さに貼るのがおススメです!また、スマホを常に持ち歩いている人であれば、スマホを活用してもよいですね。写真に撮る、アプリに入れるなど、自分に合った管理の方法がきっとあると思います。アラームをセットして、アラームが鳴ったら5分間は復習する、などのルールを決めてもよいと思います。

1回当たりの負担を減らすこと、取り組むことに対するハードルを下げること。これをやってみてください。何が合うかは、一人ひとり違うと思います。自分に合った効率のよい時短復習の方法を、どうぞ見つけてくださいね。

「継続を力にする!」

継続することは大切です。でも、どうか「文法の学習」を、いつまでも継続しようと思わないでください。文法を勉強するのは、できるようになるまでです。全部終わるまでは、がんばって継続してくださいね!

そして、私の経験から独断と偏見で申し上げますが、勉強してもなかなか話せるようにならないという方は、圧倒的に復習不足です。新しいことをどんどん学習するのはもちろんよいことです。でも、せっかく勉強したことが定着しなかったら、実はやってもやっても意味がないのです。定着していないことを使って話せるということはありません。「継続は力なり」の本領を発揮するのは、復習においてです。

1回あたりの勉強には、時間をかける必要はありません。こまめにやること、これに尽きます。1回あたりの負担を軽くして、取り組みやすくする工夫をする。これがきちんと継続できれば、それが本当の力になるのではないでしょうか。