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英語に自信がないを終わりにする

英語は必ず話せるようになる~もう1人の“ビリギャル”から教えてもらったこと~

約 7 分

なぜ「必ず話せるようになる」のか

私は、個人レッスンを受けてくださる方には 100% 英語が話せるようになることをお約束しています。

どうして「必ず話せるようになる」なんて言えるんですか?

生徒さんからも、そうでない方からも、よく聞かれます。

私の答えはとてもシンプルで、

できるようになるまでやるからですよ

です!

「できるようになるまでやるからできるようになる」なんて、なんだか詐欺みたいな話ですよね(笑)。でも、そういうわけではないんですよ。私は言語学も第2言語教育も勉強し、専門知識とティーチング技術もそなえています。そして、知識や技術だけではない、大切な、信念としていることがあります。この信念が、私のティーチングを支えているな、と思います。

私がなぜ「必ず話せるようになる」とお約束できるのか、その理由をお話したいと思います。英語はおろか、カタカナもろくに読めなかった中学生の女の子から、たくさんのことを教えてもらった話です。

「みわちゃん、コンコンプ―!」

私が大学生のとき、1人の女の子の英語と国語の家庭教師をしていました。中学2年生のA子ちゃんは、スポーツが得意で、とても明るい女の子。でも、勉強となると、やる気があるのかないのかまったくわからず、国語の教科書を開いても、1行もまともに読めません。2、3語ごとに引っかかり、漢字が読めないどころかカタカナが出てくると、1文字1文字追っていっても「・・・・・・あ?」と言って止まってしまいます。でも、持ち前の明るい性格で、まったくめげることなく、「みわちゃん(当時みわ先生とは呼んでくれませんでした)、コンコンプー!!」という謎の言葉を発してはケラケラ笑い、私もつられて笑ってしまい、はじめのころはなかなか授業になりませんでした。

英語も状況はほぼ同じです。1行読むのにも苦労する。そして、1時間かけてがんばって5行ぐらい読んでも、翌週にはきれいさっぱりすべてを忘れている。そんなことがずっと続いていました。

原因を徹底分析して対策を練る

そこで私がどうしたかというと、A子ちゃんがなぜ教科書が読めないのか、その原因を徹底的に分析しました。まず国語からです。A子が教科書を読んでいるところをよく観察すると、知っている文字の音をただただ発音しているだけで、文字が「言葉」として頭に入っていないんだな、ということがわかってきました。おそらく言語を視覚を通して理解するのが苦手なタイプだったんだと思います。それではと、まずは私が教科書を音読して聞かせてみました。そして、話を理解しているか確認します。これは問題なくできました。やはり、原因は、文字と意味がうまく結びついていないことだったのです。

それならば、としばらくは音読を聞かせて話を頭に入れ、それができたら今度は「音読のときに目で追う追い方」を教えました。これは多くの人は自然にできていることですが、音読するときは、通常声に出している箇所よりも、目は先の方を追っています。このことを教え、「私が目で追っている場所を指で指すから、それを見ながら聞いてごらん」と言って、目は声に出している場所より常に先を行っていることを教えました。

漢字は、「明治」を見て「しょうわ」と言ってみたり、「安閑」を「あんもく」と読んだりしており、とにかく「コンコンプー」と言ってみたり、間違いも多かったですが、感覚的に意味をとらえることはすでにできているようでした。漢字についてはこれに正しい音をしっかりあてはめていくことを、くり返しくり返し行っていきました。

これができてきた頃合いをみて、「よし、じゃあ今度はA子が自分で読んでみな」と読ませてみると・・・スラスラ読めるのです! 何度も耳で聞いて慣れている文章ではありますが、ほとんどつかえることなく読めるようになりました。2、3語ごとにつかえ、カタカナは完全にアウトだったにもかかわらず、です。

英語も、基本的にはこれと同じです。わからない単語をまず説明する。文の構造を教える。読んでみる。「みわちゃん!!コンコンプー!!きゃはははは」少し前進する。翌週は、きれいさっぱり忘れている。そうしたら、また始めからやり直しです。「あははは!みわちゃん!コンコンプー!!」次は、5行読めていたところが7行読めて、でもまた翌週5行後退します。でも、2行は進んだんです!そこからまた5行読み、翌週は不思議なほどきれいに忘れてくるので、そうしたら、また0からやります。今度は8行読めました。「みわちゃんみわちゃん、コンコンプー!!!」翌週5行後退。でもその週に10行ほど読めて、翌週また5行後退。こんな調子で、1段落読むのにも1ヶ月ぐらいかかります。

あきれるほど前に進まないのですが、無駄なことはまったくありませんでした。3ヶ月ぐらいかけて1ページ読み、半年かけても2ページと少し。そんな調子ではありましたが、効果は絶大でした。「読んだだけ」ではなく、「細部まできちんと頭に入るまでやった」からです。A子はとても明るくて素直な性格で、覚えていないことは何度でも、素直に「忘れた」と言いました。だから、私も素直に「じゃあもう1回やろう!」と言えました。こうして何回も何回もくり返したことは、まったく無駄ではありませんでした。すごくすごくゆっくりだっただけで、A子の中で、確実に実を結んでいったのです。

もう1人の“リアル”ビリギャル

みなさんは「ビリギャル」という映画をご存知ですか?有村架純主演で、小4レベルの勉強しかできなかった女子高生が、慶応義塾大に入ったという実話がもとになっています。

 

この映画を見たとき、A子にそっくり!と思いました。A子はいわゆるギャルではまったくありませんが、性格は明るく前向きで、本当にいい子。でも、どこかで勉強へのとっかかりを失い、そのまま勉強ができなくなってしまいました。でも、本当は頭が悪いわけではありません。努力の方向性をきちんと示してくれる先生と出会い、目標を明確にし、それに向けてがんばり、結果を出すことのできる子だったのです。

けっきょく私がA子を教えたのは高校2年まででした。そこからは、A子が自分で勉強のしかたを選択し、みごと現役で津田塾大学への合格を勝ち取りました。津田塾大は問題がマークシートではなく記述式で、たまたま合格ということはありえません。きちんと自分の力で問題を読み、解答用紙を埋め、合格したのです。

中学2年でカタカナもろくに読めていなかったところから、一歩一歩、必要なことを見つけ出し、それを克服する努力を重ねていきました。英語はペラペラというレベルまで話せるようになり、大学を卒業してからは、英語のウェブマガジンの編集の仕事などもするようになりました。ゆっくりでも、決して投げ出さずに努力を重ねた結果だと思います。結果を出すためには何が必要か考え、それにきちんと取り組んだからです。

先日A子ちゃんのお母さんから、「A子結婚するんです」というご報告をいただきました。我がことのようにうれしく、お祝いは何にしようかと頭を悩ませているところです。A子、本当におめでとう! 私にたくさんのことを教えてくれてありがとう!!

だから、必ず話せるようになる。

英語の勉強をがんばっている人は、とても多いです。でも、ただひたすら問題を解く、とにかく話してみる、毎日ラジオを聴く、など、「ただがんばっているだけ」になっていませんか?

がんばって勉強しているのに、今現在話せるようになっていないのだとしたら、それには必ず原因があります。どこかで引っかかっているから前に進まない。その原因見つけ出して、それを解消する。そうすると、必ずできるようになる。言われてみれば当たり前のことではないでしょうか。あなたにも、必ずできます。

転んでも転んでも二人三脚で進んでいくことを最初に私に教えてくれたのはA子でした。原因を見つけだし、ひとつひとつクリアする、それが結果につながる。そして、「必ず話せるようになる」というのは私の信念となりました。伸び悩んでいる方、何が原因なのか、よーく考えてみてください。それを1つひとつ克服して、前に進んでいきましょう!